「声の網」再読

とても珍しく「読書感想文」です^^
たいしたことを書いていませんので,スルーでも^^;
 
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子どもの頃,眉村卓さん原作の「謎の転校生」がドラマ化され,ものすごく好きで見ていました。
そんなジュブナイルのSFに惹かれた頃,姉が揃えていた星新一さんの文庫本にも引きつけられて読んでいました。
 
平易な文章で綴られるショートショートは,子どもにも親しみやすいものでしたが,
そのなかで,一番面白かったな,という記憶があるのが「声の網」です。
 
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最近,息子が,「星新一の本が読んでみたい」と言っていたので,まずは「ボッコちゃん」を買って来ました。
それから,「声の網」。
なんとなく漠然とした記憶になっていたので,もう一度読み直してみました。
 
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これは,凄いですね。
子どもの頃ですから,その世界感に興味を感じてなんとなくワクワクするくらいでしたが,
今読んでみて,SFとしての読みの鋭さに唖然とする思いでした。
40年も前に書かれていたものなのに,今のネット社会のしくみとリスクを短い文章で端的に示しておられています。
 
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最後の方で,ふと,光瀬龍さんの「百億の昼と千億の夜」をちょこっと想起したりしました。。。
 
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こころ揺すぶられる感動,というのではありませんでしたが,
 
いろんなことを思い起こし,また新たに胸がときめくような,
そんな読後でした。
 
こんな読書も楽しいですね。
 
 
写真は,8月17日の大阪駅北側の風景です。
・・・・・アスファルトからの照り返しがムンムンと暑くサウナのような夕暮れどきでした。。。